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高木乗系:安田流四柱推命(地支による変通星)
2015.02.17

『新栄堂 無料鑑定』をお使いの方から時々連絡ををいただくことがあります。
問合せの内容は、地支通変星が違うという問合せが多い事です。
そこで、今回は当方の四柱推命(高木乗系:安田流)の蔵干の考え方を簡単に記入したいと思います。

東洋思想では、天と地という考え方を根幹に持っています。{天:主体・心・男、 地:客体・身体・女}
そして、万物の生育化育は天(陽)と地(陰)の交流にはじまるとされ、四柱推命「八字」の干支の構成もこの様な考え方によって成り立っています。
天干(陽)の施与する純粋な気を地支(陰)が素直に受け入れ、そこに天地が営まれていると考えます。
故に命理では、地支には必ず天干の気を胎していて、そこに新しい生命が宿り、天干の五気が含み蔵されていると考えられています。
そしてこの地支に蔵している天干の気を「余気」「中気」「正気」の三気に分類したものが「蔵干」で、三気の含有の割合を「蔵干分野」と称している。
・蔵干とは地支(十二支)に内蔵している十干のことで、「月律分野蔵干」ともいう。
・蔵干は命式中の地支に、それぞれ2個または3個の干を蔵している。
・四柱のそれぞれに、年支の蔵干、月支の蔵干、日支の蔵干、時支の蔵干がある。
・高木乗系以外の流派の殆どは、その中でも特に月支の蔵干を重要視し、これを「元命」「月令」「節気蔵干」等と称して、命理判断上の重要なポイントとしている。

・中国では古来から「天地人の三才」という考え方があり、これを四柱推命学に応用して、天干を天元、地支を地元とし、この地支に蔵される天干(蔵干)のことを人元とした。

(蔵干の見方: 流派により違いがある)
1. 正気だけをとって判断する方法。
2. 余気で考えた上で正気を重く見る方法。
3. 生まれた日数によって、余気・中気・正気のいずれか一つに決めて判断する方法。
4. 中国系の流派の中には全ての蔵干を並べて判断する流派と、正気蔵干のみを取って用いる流派、中気がなくて、余気と本気のみの流派がある。
例えば、月律分野で蔵干を取る場合、6月(午月)生まれで、節入り直後の6月9日頃の生まれであれば、余気の「丙」を用いるが、6月30日頃では正気の「丁」を用いる。
中国系の正気のみをとる流派では、節入日以後であれば、いつ生まれても蔵干は「丁」ということになる場合もある。

■但し、この蔵干法は高木乗系・安田流においては余り用いていない。
あくまでも高木・安田流以外の流派で、用いられる方法論である。
初代・高木乗も、初期には蔵干を用いていたようであるが、研究の結果、蔵干を云々して地支を重んずるより天干を重んじ本来の五行で判断する方を用いた。

安田流では、基本的に蔵干を用いません。しかし、地支の五行がどの変通星に該当するかを命式判断に利用しています。「地支による変通星」として、十二支を変通星に変換して十二運の下に書き込みます。(地支の「正五行」によって十二支を振り分け、それによって変通星を出しています。また、「地支による変通星」は四柱本体のみならず、大運・流年等にも付けます)。

■高木乗 講述の文章
●人の生れた月の中の多分にある天干をとって「蔵干」などと称し、それを重要な根幹としていることには疑問がある。人間の原質が、ただその生れ月に於ける蔵機の如何によって俄かにふくれあがり、または縮みかえるものではない。『五柱組織 神蔵殺没法「命理学の黄金律」』より
●自分も古くはその法(蔵干)を用いていたが、蔵干必ずしも年月日時の干支の組合せは直接関係せず、むしろそこに現われた天干地支の方が直接に関係するのを知って、昭和廿一年以後は天干は天干同列の用(はたら)き、地支に地支同列の用きとし、また天干は人の外象を見るものとし、地支はその内象、生活の諸相を見るものとした。『生日時断鑑定便覧』より
●「従来行はれてゐる坊間の四柱推命術は、干を重んじないで支を重んじてゐる。所が高木乗の命理學は支を重んじないで干を重んじてゐる。之等は何れを先、何れを後にすべきものではないが、干が主であり、支が従であることは命理の本質から考へて明らかである。否実は干支相俟って見るべきものであるが、干を支と何れを取って先に用ふるかとなると、それは勿論干である。干で見る法は複雑であるが的中の正確さは支よりも餘計である。」『続篇 實践命理学講座(第一講、前書)』より

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